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【福井の酒蔵】黒龍酒造から奥越前へ、6つの酒蔵をめぐる旅

福井の酒蔵を、めぐる旅に出かけましょう。

海のイメージが強い福井県ですが、今回の旅では、自然豊かな、山の福井(内陸)の魅力をお伝えしたいと思っています。

酒蔵をめぐる旅には、土地そのものを体感し空気や匂い、自然が見せる情景、歴史を重ねてきた建築物としての美しさを堪能する楽しみがあります。

それらを知っていただくことで、日本酒のおいしさを、より一層深く感じていただけるのではないでしょうか。

それではさっそく、わたしがおすすめする、モデルコースをご紹介します。

酒蔵めぐりに必要な情報を、掲載していますのであわせてご利用ください。今回ご紹介する酒蔵は、下記の6社になります。

  1. 黒龍酒造・『黒龍』
  2. 一本義久保本店・『一本義』
  3. 源平酒造・『源平』
  4. 宇野酒造場・『一乃谷』
  5. 真名鶴酒造・『真名鶴』
  6. 南部酒造場・『花垣』

 

2023年現在、福井に所在する30の蔵元を一覧でご覧いただけるようにマップを作成しました。酒蔵めぐりのお供にお役立てください。

 

黒龍酒造と永平寺

 

永平寺から車を走らせること15分、黒龍酒造は、福井を代表する酒蔵です。

「黒龍」の日本酒が、全国に名高いことは、皆さまご承知のとおりですが、建築物としての酒蔵の美しさも、お伝えしたい。

日本建築の美しい蔵は、他にもたくさんありますが、醸しだす空気が、独特な重厚感を感じさせます。見事だとしか言えません。

格子と黒漆喰壁の風格あるたたずまいは、なぜだかわからないけど、心を揺さぶられる美しさを放っています。酒蔵が醸し出す美意識なのかもしれないと、わかったようなことを、つぶやいてみました。

全国の酒蔵をめぐる旅をしていますが、まちがいなく、私のなかの「美しい酒蔵ベスト3」に入ります。

あくまでも、個人的な意見ですけどね!

建物は、2011年に『登録有形文化財』に指定されています。

 

 

創業は1804年(文化元年)。

初代蔵元、石田屋仁左衛門より8代にわたり伝統の酒造りを守ってきた老舗蔵です。

昭和50年当時、市場流通のなかった大吟醸を全国に先駆けて商品化したことでも知られています。

 

黒龍酒造

  • 住所:福井県吉田郡永平寺町松岡春日1-38
  • 電話:0776-61-6110
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:日曜
  • ホームページ

代表する銘柄は『黒龍』純吟。米本来の旨味がありながら、さわやかな飲み心地。

深い味わいが魅力の純米吟醸酒です。

 

黒龍 純米吟醸

  • アルコール分:15度
  • 精米歩合:55%
  • 福井県産五百万石
  • 日本酒度:+4.5
  • 720ml1,540円(税込み)

もう一つの銘柄は、『九頭竜』純米です。

米の風味がありながらすっきりと飲みやすいお酒。

どんなお料理にもよりそいますのでふだん使いに最適です。

九頭竜 純米

  • アルコール分:14.5度
  • 精米歩合:65%
  • 原料米:福井県産五百万石
  • 日本酒度:+5.5
  • 720ml:1,375円(税込み)

奥越前へ、5つの酒蔵をめぐる旅

海のイメージが強い福井県ですが、内陸に、奥越前と呼ばれる日本酒の蔵元が集まるエリアがあります。勝山市に1社と、大野市に4社あり、一度にたくさんの酒蔵めぐりができる観光スポットです。

そこは、日本三名山のひとつに数えられる『白山』の、西山麓に広がる町であり、冬は雪深く山からの豊かな水がながれこみます。

寒暖差の大きい内陸の気候は、おいしい米、五百万石が育つ最適の環境にあります。

 

銘酒『一本義』一本義久保本店

黒龍酒造から車を走らせること30分。

一本義久保本店に到着です。

創業明治35年(1902年)。

勝山市に唯一ある酒蔵です。

一本義は、禅語「第一義帝」に由来し、それは「最高の真理、優れた悟りの知恵を極めた悟りの境地」を意味します。≪久保本家HPより引用≫

キレの良い辛口を信条とし

酒造りが行われています。

一本義久保本店

  • 住所:福井県勝山市沢町1-3-1
  • 電話:0779-87-2500
  • ホームページ

恐竜の町『勝山市』

福井駅前の広場に恐竜のモニュメントが

あるのをご存じでしょうか。

なぜ恐竜なの?と不思議に思っていました。

『一本義』を目指して車を走らせていると

そこに答えはありました。

このエリアには手取層群と呼ばれる

恐竜の化石が出やすい地層があります。

勝山市を中心に1980年代から精力的に

発掘調査が行われています。

1988年、勝山市の北谷地区で

1億2千万年前の肉食恐竜の化石が

発見されました。

『福井県立恐竜博物館』が建設されるなど、

県を挙げて恐竜王国福井のPRに

取り組んでいます。

絶品『鮎の甘露煮弁当』

道中、道の駅『恐竜渓谷かつやま』で

食べた鮎の甘露煮弁当が絶品でした。

身は柔らかく炊き上がり、一口食べると

腹のあたりから旨味を含んだ煮汁が

ジュワーと口いっぱいに広がります。

やさしい味の炊き込みごはんと

あいまって思いで深い一食となりました。

大野市の酒蔵は4軒、徒歩で行ける距離にあります。一挙公開!

一本義久保本店から車で約20分。

大野市にある4軒はご近所にあり、

いずれも歩いていける距離です。

まずは、北からご紹介していきます。

源平酒造

源平酒造

  • 住所:福井県大野市要町1-33
  • 電話:0779-66-5712
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:日曜
  • ホームページ

宇野酒造場

宇野酒造場

  • 住所:福井県大野市本町3-4
  • 電話:0779-66-2236
  • 営業時間:8:30~17:00
  • ホームページ

南部酒造場

  • 住所:福井県大野市元町6-10
  • 電話:0779-65-8900
  • 営業時間:9:00~17:00
  • ホームページ

真名鶴酒造

真名鶴酒造

  • 福井県大野市明倫町11-3
  • 電話:0779-66-2909
  • 営業時間:8:00~19:00
  • ホームページ

まとめ

福井の旅はいかがだったでしょうか?白山から流れ込む清らかな水が、土壌を育ておいしい米が育つ。それぞれの蔵が、福井の味を醸し出しています。